シュトラール軍 野戦自走ロケット砲 SPHINX

  • guide03
ガイド画像19
ガイド画像20

続いてロケットチューブ(以下、チューブ)。16本もあるので大変ですが結構目立つ部分なのでパーティングラインはしっかり消しておきたいところです。成型時の凝固熱による多少の歪みやズレを見越して、原型の弾頭部と後半部の中心軸はほんの少々ズラして製作しています。ぐるぐる回してぴったりくる位置で接着するといいでしょう。

チューブのおしり部分のパーティングラインを消す際は、垂直になるようにWAVEの「ヤスリほう台2」を使いました。プラ棒やプラパイプの切断面を垂直にしたいときは重宝します。

 

ガイド画像21c
ガイド画像21
ガイド画像21b
ガイド画像23
ガイド画像24
ガイド画像22
ガイド画像25

応用編です。手間とお金がかかりますが、チューブを確実に真円にし、発射後状態も再現したい方はプラパイプへの換装をお勧めします。説明がかなり長くなりますので換装しない方は次のステップに進んでください。

チューブはプラストラクト製の外径7.9mmプラパイプ(1袋=375mm×2本)を使用。エバーグリーン製でもいいでしょう。東急ハンズや東京・神保町のオリオンモデルなどで購入できます。スフィンクスのチューブは1本54mmで、プラストラクトだと2袋必要です。いったん60mmくらいに切断してから切断面を垂直にヤスリがけして、54mmになるよう仕上げます。

キットで分割されている部分はすじ彫りで表現します。結構難しいので(しかも16本)治具を作ってみました。外径7.9mmのパイプと同じ内径の「外径9.5mm」のプラパイプも用意し、切断面が垂直な状態で45mmくらいに切って厚めのプラ板にがっちり接着。キットを参考にすじ彫りを入れる高さ(約40mm)のところに0.8mm程度の穴を1箇所あけます。あとは仕上がりサイズ54mmのφ7.9mmパイプ(=チューブ)をこの治具に入れ、小さな穴にけがき針を差し込んだままφ7.9mmパイプをぐるぐる回せば平行なすじ彫り線ができます。慣れれば結構簡単です。

チューブを接続する真ちゅう線の位置はキットのダボ穴を参考にしてください。横に連結するための穴は合計32回もチューブの位置を測らなくてはならないので大変です。なので、厚めのプラ板と5mmプラ角棒で治具を作ってみましょう。まずキットのチューブに2本の真ちゅう線を2mmほど出るよう植え込み、その部分を平らな台やテーブルの上で治具用の角棒に押しつけます。真ちゅう線用の穴の位置が角棒に付いたので、角棒に真ちゅう線を2mほど出るよう植え込んでおきます。今度は角棒をチューブの底辺に合わせて切断加工します。それを厚めのプラ板に接着し、底辺を別の角棒に垂直に接着します。こうすれば切断加工した16本のチューブの真ちゅう線穴の位置決めが一瞬でできます。

上述の治具に、別機能を持たせました。隣に幅20mmとなる平行な枠組みをφ5mm角棒で作ります。真ちゅう線でつないでから(接着はしない)、枠組みに合うよう指で押し広げて瞬間接着剤で固定すれば、幅20mmの連結チューブが量産できます。

ロケットチューブのおしり部分は、オリジナルではトンボの色鉛筆なので真っ平らですが、パテを詰めて成形すると面倒くさいのでコトブキヤの「丸ノズル〈L〉」のφ7mmを裏側にして使ってみました(陸戦ガンスのロケットチューブのおしり部のように少し飛び出た感じです。もちろん、真っ平らにするのもアリです)。ふちが薄いのがぴったりはまりますが、1袋に2個しかなく経済的ではないのでふちの厚いものも外周を紙やすりで削って使います。

チューブの先端部分もこの丸ノズルの表側を使えばいいのですが、加工が大変なので、オリジナルで使用されていると思われるタミヤ1/35イギリス戦車MKIIマチルダの極小転輪を裏返して使うのもいいでしょう。ここを接着しないでおけば発射後の空洞状態も再現できます(取り外す際はつまようじのおしり部分などで「栓抜き」するといいでしょう)。

最後に1ブロックのチューブ4本が垂直&平行になるよう位置を調整し接着してください。

<< BACKpage topNEXT >>